同窓会の相談で小学校時代の同学年4人が顔を合わせました。
男性3人と女性は私1人です。
男性は日本のトップの科学者で、ネイチャー紙にも名前が載っているK君、物理学教師だったM君、管理職を定年退職したH君。
まあ、みんな頭を働かせている人達です。
ところが、幼稚園時代、小学校時代の思い出になると、いくつか具体的な場面を記憶しているのが私だけだったのです!!
全員が、それぞれの思いで、何で???💦
これは、男女の違いが原因かもしれません。
今回の男女比は3対1だったので、「かも」としか言えません。
3対3なら、かなり信頼性が高くなったでしょうが・・・
でもせっかくのヒントなので、記憶の男女差について考えてみました。
記憶に男女差がうまれる原因は?
考えられる原因には、二種類あります。
後天的な違いか、先天的な違いかです。
記憶に男女差をうみだす後天的原因
男女の社会的立場の違いが考えられます。
男性の方が社会的に忙しくて、後から後から記憶するべきことが増え、古い記憶は引き出しの奥につぶれちゃっているのかもしれません。
女性でも男性と同じだけ社会的に活躍していた人がいれば、このあたりは是非チェックしたいところです。
日本社会も男女共同参画になりつつあるので、今後、もっとはっきりした統計がとれるでしょうね。
記憶に男女差をうみだす先天的原因
脳の出来具合がもともと違うのか、働き方が違うのか。
実際に社会で生活している人間をチェックする以上、後天的条件をすっかり排除して結論をだすことはそんなに簡単ではないかもしれませんね。
専門家による情報をチェックしてみました。
男女差に注目した実験
男女差に注目していくつかの実験論文などをピックアプしたのですが、走り読みして気付いたのは、能力の違いを単純な原因に求められないので、被験者の個人差を排除できない実験の難しさです。
危惧した通りでした。
でも、目的に通じる道は一本ではありません(^_-)-☆
男女の違い → 記憶の違い
を逆に
記憶の違い → 男女の違い
で追及してみることにしました。
記憶法の違いを探る
エピソード記憶という言葉を聞いたことがありますか?
心理学者エンデル・タルヴィングによると、エピソード記憶というのは単なる知識としての意味記憶と違い、感情を伴って記憶されるものです。
また、自転車に乗るような体験を繰り返すことによって身につく学習結果は、「手続き記憶」に分類されています。
そして、女性が「エピソード記憶」として覚えるていることを、男性は「手続き記憶」に分類している場合が多いらしいのです。
私の幼いころの記憶は、したがって、私の感情という照明に照らされた私的イメージにすぎず、もし男性の記憶に同じ場面が刻まれていたとしても、イメージは全然違うのかもしれません。
それよりも驚いたのは、私にとっては感情を伴った記憶になる体験も、3人の男性同窓生にとっては記憶に残らない程度の無感動の体験だったということです。
私はここで、「男性は精神的発達が遅かったんじゃないの?」と負け惜しみ。
そういえば、エンデル・タルヴィングは、「エピソード記憶が発達しない場合もある」と言っています(笑)
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