恐ろしい隠れ肥満
私は大丈夫!って思ってた人が、突然心臓の激痛に襲われ、一瞬で帰らぬ人になった例を、私は知っています。
元気ゲンキな60代の男性でした。
停年退職して悠々自適の生活。
ガッチリした体型でしたが、その人を見て太っていると思う人はいませんでした。
危険な肥満とは、見た目が太っているということではないのです。
だから、見た目で安心はできません。
肥満とは?
一口に言うと、体重が重すぎること、体脂肪の過剰な蓄積状態のことです。
重すぎるって、どのくらいかを表す指数に、BMIというのがあります。
これは体重(kg)を身長(m)の二乗(身長×身長)で割ったものです。
日本肥満学会の診断基準はこうなっています。
BMI | 診断 |
17.9以下 | 低体重(やせ気味) |
18.0~24.9 | 正常 |
25.0~29.9 | 肥満度Ⅰ |
30.0~34.9 | 肥満度Ⅱ |
35.0~39.9 | 肥満度Ⅲ |
40.0以上 | 肥満度Ⅳ |
あなたはどれに当てはまりますか?
例えば身長 160㎝、体重が 60kg だった場合、
1.6x1.6=2.56、 60÷2.56=23.44
正常です。
BMIが 25.0 以上で高血圧、高脂血症、糖尿病があれば医学的に肥満という診断になり、治療が必要だそうです。
肥満のリスク
今は症状が出ていなくても、BMIが25.0以上だと、いつ具合が悪くなってもおかしくない危険を抱えていると言えます。
足腰へのリスク
体重を支える足腰に負担がかかるのは当然ですよね。
歩くとき、膝には体重の2,3倍の重さがかかっているそうです。
これが、変形性膝関節症の原因になります。
一か所に無理が起きれば、それをかばおう、補おうとして、腰や股関節、足首、かかとにも負担がかかり故障へとつながります。
私の知人は、膝を悪くして手術後もかかとの痛みに悩んでいます。
心臓への負担
太って体が大きくなれば、毛細血管も伸びますよね。
すると心臓は遠くまで血液を送らなければならないので激しく動きます。
負担がかかり、弁のしまりが悪くなり、血液の逆流も起こり、心臓弁膜症や心臓肥大を起こします。
血流が悪くなることで動脈硬化や高脂血症も進みます。
水分の排出も滞ればむくみも起きて・・・・と最悪の事態に向かっていく可能性もあります。
生活習慣病
心臓の負担から、高血糖、高血圧、高脂血症の原因にもなることは理解できます。
メタボリックシンドロームと呼ばれるものです。
その他にもリスク
首の周りに脂肪がつくと、気道を圧迫するので眠っているとき呼吸が止まる睡眠時無呼吸症もおこします。
女性の場合は、心臓の働きの低下から、血液中のホルモン濃度が下がらず卵巣がんや乳がんのリスクが増します。
脅してすみません<m(__)m>
でも、転ばぬ先の杖は、特に年をとると大事です。
万が一、すでにつまずいている人、つまずきかけの人も大丈夫、手はあります!!
私たちが今、なんとか生きてるっていうことは、肉体が機能しているということですから、改善できるということです\(^o^)/
高齢者の肥満解消
肥満が諸悪の根源なら、肥満解消すればいい。
よし、それなら・・・
ちょっと待って!
若い人と同じこと、してはだめなんです!!
若い人とは違う!
若い人との違いは、なかなか見えません。
見えないので、無理をしがちです。
実は、見えないところが違うのです。
頑張ってできたようでも、実は、見えないところで回復不能な損傷を起こしている場合があるのです。
注意点2点
1.何が違うかって、まずは、スピードです。
高齢者は、何事もスローダウン!
急なことは止めましょう。
心身が順応できません。
体がついて行かれません💦
★例えば急に立ち上がるだけでも、高齢者は頭の高さまで血液がついて行かれず一瞬貧血状態になります。
すぐ回復しますが、脳にはダメージを与えています。
ダメージ回復も時間がかかるので、これを繰り返すうちに物忘れが・・・なんて。
★また、急に立ち上がると筋肉の伸縮もついて行かれないので、腰痛の引き金にもなります。
その時腰痛を起こさなくても、筋肉の毛細血管では血行不良が起こっています。
これも繰り返せば筋肉の老化につながりますよね。
2.若い人と高齢者のもう一つの違いは、システム処理量
高齢になると体の機能全体が落ちています。
体の働きを支えるホルモンや酵素などの分泌も減ったり無くなったりしています。
そこで、体を働かせるために必要以上の負荷をかけると、体は対応しきれません。
高齢になったら、何事も穏やかに対処!
若いころのような無理がきかなくなった。
お酒が弱くなり、一度にたくさん食べられなくなった。
集中が続かない。
疲れやすい・・・
これは体からのメッセージ、体はちゃんと、適量を教えてくれています。
こんなことを感じたら、ガッカリするのではなく、体の声に従いましょう。
私はそんな時、おなかや胸、時には手足や頭をそっと撫でて「ありがとうね、心臓さん、よく頑張ってくれたね。これからもよろしくね」と、言います。
言った後になって、生まれてから365日×〇○年×24時間×60分×60秒間、休まず働き続けてくれたことに気づき、ちょっと感動しますよ。
言ってから気づくんです。
まちがっても、体にムチ打って、強引に飲み続けたり、働き続けたりしないでください。
その時は何とかなっているようでも、見えないところで寿命を縮めていることをお忘れなく。
肥満予防や肥満解消は個別管理
赤ちゃんにとって、数カ月の違いは大きいです。
でも、成長するにつれ、年齢差より個別の差のほうが大きくなっていきます。
そして、高齢者ともなると、肉体(脳も含めて)は、一人一人、個人で違います。
だから、あなたの健康はあなただけの方法で管理しなければなりません。
自己管理の手順
1. 自分の心身の情報を正確に知らなければなりません。
食事やお酒の量から、睡眠時間、歩く速さまで、自分に合っている情報を意識的にチェックしてください。
ストレス源や、感情の動きも観察することで、危険を避けたり改善したりできるようになります。
私も自分を観察して、最近は腹八分目
思考の悪循環に陥りやすい状況も分かったので、気分転換しています。
なんて、カッコつけちゃいました(ノ∀`)
自分に甘くして、気の向くままに、楽しいことをやるだけなんですが。
学生のころだって、試験の勉強しないで小説読んじゃうとか・・
でも、後で後悔するようならやらない方がいいですけど、
そこで後悔しない私だったり・・・これじゃ、ストレスたまんないわ
いや、横道にそれました、スミマセン。
2. 情報に基づき、適切な食事、運動、睡眠を心がける。
生活の習慣、リズムを自己観察に基づいて調子のいいものにしていくといいです。
睡眠時間や就寝時刻、起床時刻も個人で違いますから、ムリに他の人に合わせる必要はありません。
運動量も、スピードも、自分流がいいです。
退職後の生活のメリットは、自分のペースで生活できることです。
ここまで来れば、夫婦といえども、お互いの自由を尊重しあって風通し良く暮らしましょう!!
(それで絆が揺らぐなら、どちらかが依存症です。精神的に問題がありますー笑)
健康状態が即わかるお洒落グッヅ